知覧 Chiran 2005 6 5
現代では、多くの日本人は、知らないか、忘れてしまったのでしょう。
鹿児島県に、知覧町という小さな町があります。
「ひとひらの桜」
飛行機の操縦も未熟な若者が、操縦席に乗り込んだ時に、
ひとひらの紙片ような、いや、ひとひらの桜が落ちてきたのです。
それは、ひとひらの雪のように消え、
そして、若者の命も、ひとひらの雪ごとく消えていったのです。
知覧 Chiran 2004 2 7
鹿児島県に、知覧町という小さな町があります。
太平洋戦争の末期に、この町の知覧基地から、飛び立った飛行機は、
わずかな燃料と、大きな爆弾を積んで、
巨艦に見える「敵の戦艦や巡洋艦」に体当たりして、消えました。
この飛行機を操縦していた者は、すべて若者でした。
戦力に、圧倒的に差がある場合に、
このような戦い方になってしまったのは、悲劇です。
これは、現代的に言えば、「自爆テロ」でしょうか。
いずれにせよ、将来のある若者が、
このような死に方をしたのは、悲しいことです。
その後、日本は、太平洋戦争に負けて、
アメリカに占領されましたが、
「自爆テロ」を起すことなく、
戦後復興に励み、経済大国となりました。
戦勝国であるアメリカは、ベトナム戦争で失敗をして、
それが、契機となって、借金体質の国家となってしまいました。